駄目だ!名月峠を越えるなんて、何を考えているんだ。と、今でも決して通ってはいけない人達がいる。それは、婚礼家具を運ぶ車両や結納に向かう人達です。その理由は、この峠に伝わる名月姫の貞節伝説によるものです。
峠は、伝説や戦国絵巻の舞台装置として様々な形で登場します。これは何故だろうか?と考えてみると、そのキワードは「別れ」に至ります。故郷の里を後にして、峠を挟んで異郷の土地に踏み込む。峠の地蔵様に無事に帰郷できるように、手向け(たむけ)る。峠の語源だとも言われている「たむけ」は、そのような「別れ」の心情を表しています。
名月峠・調査NO.36
- 日付:2013/02/03(日)
- よみ:めいげつとうげ
- 路線:大阪府道4号(茨木能勢線)
- 所在:大阪府豊能郡能勢町下田尻∧柏原
- 座標:34.963482,135.422682
- 標高:270m
- 路面:オンロード
- バイク:CB1300SB
- おすすめ度:★★
名月峠 Pickup Photo
バス停の側面の黄色いラインは目立つ。と関係無いところに感心した。
名月姫に似た話しが、三国志の中にもあったように思う。 権力者が美貌の人妻を横取りしようとして自害してしまう話し。 本当は、旦那が・・・と推理してしまうのは私だけか。
伝説を現代風にアレンジしてみた。
実は美貌の妻は、自害せずに生きていた。権力者(平清盛)の目をあざむき、世間に周知させるために「自害した!死んだ!」と言いふらした。立派な墓も立てて地域住民に祀らせた。やがて嘘が事実となり伝説になった。もちろん、旦那が殺したりしませんよ。となると、墓に入っているのは、誰でしょうか?
【名月峠へのツーリングルート】
≫ 大阪北摂の9峠を連続走破、ツーリングコース関西版
編集後記
名月峠は姫伝説がなければ、さして特徴の無い場所です。おそらく、ツーリングライダーが立ち止まることはないでしょう。しかし、この府道4号はこの地域の主要道の一つです。残念ながら一部に土日二輪通行禁止区間があるのは、ローリング族達の過去の遺産。日本では「解除」は、「禁止」よりも数倍難しい。そうだ、大飯原発にでもツーリングに行ってみるか。