旧長坂峠/京都府宇治市、旧道の200mで変わる風景

旧長坂峠

もう一歩踏み出すと、眼前の風景が変わる。
愛機CB1300SBを路上に留め置き、北緯34度55分1.1秒  東経135度49分47.7秒の旧道に位置する長坂峠に向かう。その距離、約200m。

峠の位置には、幾つもの倒木が横たわっていた。アスファルトの敷かれた道が、足下に見える。いま、バイクで走って来た道だ。ここから先には、もう歩けそうにない。足元の落葉の敷かれた道は、崩れかけている。

旧長坂峠へは宇治川ラインの曽束大橋側から京都府道242号に進入すると、かなり荒れた路面が続く。また、2013年1月現在、府道も災害復旧工事中のため片側相互通行区間が複数あり他の周辺地域の状況と合わせ、今春までは通行しにくい状況が続きそうです。

旧長坂峠・調査NO.27

  • 調査
  • 峠名旧長坂峠(ながさかとうげ)
  • 路線:京都府道242号(二尾木幡線)
  • 所在:京都府宇治市木幡∧炭山∧莵道
  • 地図電子地形図 / 位置図
  • 座標:34.916986,135.829926
  • 標高:269m、路面:オフロード
  • レビュアー峠ノ太郎(徒歩)
  • おすすめ度 2

旧長坂峠は、バイクで越えることはできません。

オフロード 旧道

旧長坂峠の周辺地図

  • T点:旧長坂峠
  • A点:旧道進入口

※ 旧道進入口の座標(34.916113058403,135.82784555024)

旧長坂峠 Pickup Photo

旧長坂峠とCB1300SB
CB1300SBのリアタイヤを見ると、白いライン状になっている。災害復旧工事車両が通るために、細かな砂が浮いている。事前に調べた旧長坂峠の座標(緯度・経度)に基づき旧道への侵入経路を探す。

旧長坂峠への進入口1
座標どうり対側地に見つかる。そこには、手のひら大の黄色いマーカーが2つ設置されていた。誰がどの様な心情で、この人の訪れることのないような、一点を標したのだろうか。

旧長坂峠への進入口2

旧長坂峠2
落葉の斜面の登坂にレーシングブーツは、まったくグリップしない。慎重に登ると、いま来た道が足下に見える。

長坂峠の旧道
さらに歩く。ここも昔は、牛馬が通ったのだろうか。

旧長坂峠、眼前に倒木が出現する眼前に倒木が出現!倒木に前進を阻まれるのは、初めての経験で嬉しくなる。

長坂峠の旧道2
この先も倒木は、続きそうだ。徒歩モードにしていたナビ(NV-U37)のGPSが、旧長坂峠の座標と重なっていることを確認してから、来た道を折り返す。

旧長坂峠の位置図

旧長坂峠の位置図
※ その他の地図へ

編集後記

京都府道242号から旧長坂峠への沿道には、去年夏の集中豪雨の傷跡が大きく残っおり、近隣のゴルフ場はいまだに閉鎖中です。意外ですが中世では、河川沿いに道を造ることが危険視され、災害に強いルートとして峠が発達しました。土木工事の進歩が人の認識と生活を変えたようです。

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