毎週のようにバイクで出掛けていると、ちょっと後ろめたい気持ちになる。今日は大人しく部屋の掃除でもしようと決めていた。朝飯食べて、昼飯食べて、吉本新喜劇見て、窓から空を見上げると太陽が眩しい。どうも気持ちが、落ち着かない。
自分が悪いのではない。空が、雲が、太陽が悪いのだ。「ちょっとバイクで出掛けてくる。」とさり気なく、自然な感じで告げることが出来た。馴染みのガソリンスタンドで給油しながら、ツーリングの目的地は林道鷲峰山線に決めた。
なぜ、林道鷲峰山線に行くことに決めたかと言うと、夕食前にちょうど帰宅できる距離にあるからだ。たいした意味はない。そんな午後のひと時でよければ、そうぞお付き合い下さい。
林道鷲峰山線・ツーリングスポットNO.18
林道鷲峰山線の周辺地図
- A点:犬打峠
- B点:地福谷(立川境界)への分岐点
- C点:金胎寺
- D点:林道地福谷線
- E点:殻池峠
林道鷲峰山線 Pickup Photo
A点:直進「宇治田原」左折「鷲峰山」。犬打峠の少し手前にある道路標識は、錆ついて何が書いてあるか判読が難しくなっている。
A点:犬打峠よ、お前も消滅する運命なのか。
A点:「林道2号鷲峰山線、開設 昭和45年」、鷲峰山林道の起点に位置する殻池峠にある木標には、「林道1号鷲峰山線」と書かれている。となると、1号と2号の接続点は何処だろうか。
A点~B点:、京都和束の象徴である、美しい茶畑が沿道に輝く。ここ和束町は、「日本で最も美しい村」連合に認定されている。近畿圏内では、他に3つの村落が認定済み。
- 奈良県宇陀郡曽爾村
- 奈良県吉野郡吉野町
- 奈良県吉野郡十津川村
≫ 「日本で最も美しい村」連合(The most beautiful villages in japan)
A点~B点:林間からは、茶畑に包まれた「茶源郷」と呼ばれる和束町が見渡せる。茶畑の新緑の輝きは、桜や紅葉の美しさにも負けていない。
B点:分岐が現れたので、探索に向かう。
見馴れない道標に、しばらく考え込んだ。推測だが、二重線は道を示し、縦の実線は境界線で右側は立川生森、左側は南区生森ということか。同じような道標は、これ以降に何度も出現した。
チェーンが一本。結局、この林道は行き止まりとなった。
C点:林道鷲峰山線に戻り、さらに進むと山岳修行で有名な金胎寺への参道。
C点:興味を引く物が点在していたが、一番気になったのがこの「下乗」と刻まれた石碑。意味が分からないので、帰宅後に調べてみた。
下馬(げば)は、貴人の前で、社寺の境内で、また城内に入る前に、敬意を表すために、騎(の)っているウマから下りることである。同じように輿車から降りる場合は、「下乗」という。 wikipedia
”下乗”を見たら、バイクを降りましょう!
C点:鷲峰山山頂付近一帯が境内になっている金胎寺は、人影が全くなく山門を写真に撮り後にした。
C点~D点:林道地福谷線を示す道標を発見。
D点:ここを左折するのが、林道地福谷線のようだ。
D点:探索開始。
一部ダートがあったが基本舗装路の下りが続いた。次の分岐点には、ベンチやトイレなどの施設があり休憩を取る。周囲をトレッキングして遊んでいると、斜面で後方に転倒し後頭部を強打して首を痛める。左ミラーのステーが曲がる。
左折方向は、再び地福谷を示している。
道標の指す地福谷を経て郷之口方向に走ると、犬打峠の北側(京都府道62号)に出た。この方向は網の目状に林道が交差していおり、国道307号へ突き当たる経路もあった。
直進すると維中前バス停(大道寺コース)と書かれていたが、チェーンで封鎖された魅力的な道の姿があった。
C点~E点:再び林道鷲峰山線へ戻り、しばらく走っていると起点の木標があった。
C点~E点:今度は、上り勾配の枝道。
よくあるNTT無線中継所、行き止まりパターン。
C点~E点:再び林道鷲峰山線を走っていると眺望が開けている予感がしたので、岩の上に登ってみると・・・。
C点~E点:琵琶湖!
E点:やっと、殻池峠に到着した。全面通行止めになっているのは、京都府道283号(奥山田射場線)。この府道は、苔生した趣のある道でお気に入りです。詳しくは、殻池峠の記事を見て下さい。
林道鷲峰山線の四方山話
- 鷲峰山は、京都府相楽郡和束町にある標高685mの山。読みは「じゅうぶざん」「じゅうぶせん」。
- 金胎寺(こんたいじ)は山内に奇岩怪石が多く、古くから山岳修行の地として開けていた。
林道鷲峰山線の位置図
- 【都道府県別・峠の一覧表】
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編集後記
今、すごく気になって仕方ないバイクがある。一目惚れなのか、毎日写真を見てはウットリしている。名前は、”CRF450 RALLY”。TEAM HRC、パリダカ、魅力的な言葉に心ときめく。欲しい!