紅葉峠/京都愛宕山を背に亀岡へと下る峠道

紅葉峠
水枯れした廻り田池が右手に現れると、京都府道50号は国道477号との重複区間に入る。ここから紅葉峠へ向かう京都府道50号は、爽やかなストレートの快走区間になる。後ろを振り返ると愛宕信仰の総本社、愛宕山(標高924m)の姿が浮かんで見える。

しばらく走り紅葉峠展望台3.0kmと書かれた道標を左折すると、ゆるやかな勾配の付いた杉木立の道を上り始める。峠名になる「もみじ」の朱色は、何処にも見当たらない。殺風景と言っていい光景が続く。

さらに上ると周囲の様子が杉林から雑木林に変わり、落葉樹の葉に色付きが出てきて少し華やかになる。アスファルト敷きの道路勾配に「たわみ」を感じる。峠を示す物は何も無いが、ここが紅葉峠だと確信する。

紅葉峠・Pass Hunting NO.130

  • 調査
  • 峠名紅葉峠(もみじとうげ)
  • 路線:不明
  • 所在:京都府南丹市八木町氷所∧日置
  • 座標:35.106458,135.560637
  • 標高:380m、路面:オンロード&オフロード
  • レビュアー峠ノ太郎(セロー250)
  • おすすめ度 3

紅葉峠は紅葉山を越える峠。京都府道50号と408号を繋いでいる。紅葉山トンネルと梅ノ木谷トンネルが開通し新道が通り、現在は利用する人も少ない。

紅葉峠の地図

紅葉峠の地図
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  • PIN:紅葉峠
  • 1点:京都府道50号
  • 2点:オフロード
  • 3点:紅葉峠展望台

紅葉峠 Pickup Photo

京都府道50号から見た愛宕山1点:京都府道50号から見た愛宕山。京都府道50号も国道477号(酷道シナナ)との共用区間を終えると、日吉ダムまでは明るい快走路が続く。

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紅葉峠展望台3.0km
1点:紅葉峠展望台3.0kmと書かれた道標を左折する。上り勾配が緩むと紅葉峠に達したと分かるが、平坦路が長いので峠の詳細位置が掴みずらい。

紅葉峠
PIN:ナビで座標を確認して紅葉峠の位置にセローを停めた。周囲を見渡しても峠を示すような物は何も見当たらない。しばらく周囲を散策したか、その間には車両等は一台も通過しなかった。

オフロードルート2点:次に事前に調べていたオフロードルートを探す。それは紅葉峠展望台への道標の横手にあった。勾配もしっかりと付いていて、走りがいのあるダートになっている。下り切ると紅葉山トンネルの新道に繋がっていたがチェーンで封鎖されていた。

紅葉山トンネル同じ道を戻るのも芸が無いので、紅葉山トンネルの上を走るダートを探索することにした。

紅葉山トンネル:2010年3月完成 独立行政法人森林総合研究所、延長768m、幅6.5m、高4.5m、施工:前田建設工業株式会社

ダート
紅葉山トンネル上部のダートは、かなり険しいく面白いが途中で消滅していた。もう一本、舗装路の林道のような道もあったがこちらもチェーンで封鎖されていた。結局、元来たダートを上り、紅葉峠へ戻る以外に脱出経路は無い。

紅葉峠展望台
3点:道標に示されていた紅葉峠展望台が気になるので、紅葉峠から亀岡側に下って行ってみた。

亀岡盆地
3点:紅葉峠展望台からの風景は、盆地に広がる規則正しく区画された盆地の田園が印象的だ。

関連リンク

紅葉峠の位置図

紅葉峠の位置図

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編集後記

新道が開通したので、この峠道を利用する人も少ないないでしょう。でも、そんなことを淋しいと思うことはありません。私は未来のことを、こう考えています。「全ての道は、その存在価値を失う」と。

峠を巡っているうちに自分の手で残したいと思うものができました。それは「峠の地蔵さま」と「道標」です。今年それが実現できそうです。

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