浮峠の路面は、箒で掃いたように美しい。壁面に付着した苔色、車両の往来で刻まれた落葉色。アスファルトの中央には、直線状に引かれた青磁色。浮峠が今も生活路として利用され、人や車両の往来が付けた色。人と自然が日々交差する、峠本来の役割を果たしている色。
石段の先には、手入れされたお地蔵さまを祀る祠が西に沈む太陽を背にして祀られている。長い年月、峠を越える村人を見守ってきたのだろう。
浮峠を見ていると、ここが大切な生きている峠みちだと教えてくれる。
浮峠・調査NO.40
浮峠の概略地図
- T点:浮峠
- A点:兵庫県道・大阪府道602号(島能勢線)
- B点:北側の三叉路
- C点:国道173号(能勢街道)
浮峠 Pickup Photo
B点:兵庫県道・大阪府道602号(島能勢線)から峠道に入る。一旦、浮峠を越えてCB1300SBを[B点]の三叉路に停めた。振り返って見ると、木々に覆われてトンネルのような様相です。
B点:距離もしれているので浮峠のピークまで歩いて行きます。
T点:浮峠は切り通して間知石(けんちいし)の擁壁で囲まれていた。
T点:生きている峠だから、お地蔵さまも祀られている。
T点:石段を登り、お地蔵様に手を合わせる。お地蔵様の維持管理には、地域の結束が必要です。
B点:峠の北側周辺にはシイタケ栽培の原木が幾つも積み重ねてあった。
浮峠の四方山話
- 浮ノ城の城跡が能勢町山田にある。
- 今も通学路として利用されている。
- 豊能自然歩道(おおさか環状自然歩道)に指定されている。
- 能勢町を通る旧街道(丹州街道・能勢街道・名月峠街道・園部街道)の丹州街道の峠であった。
- 日本棚田100選に選ばれている「長谷の棚田」が東南の方向にある。
浮峠の位置図
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- 【浮峠へのツーリングルート】
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編集後記
何だか分からないけど良い感じがする。もう少しゆっくりしていこう。そんな風に思わせる峠には、どこか秘めたものがある。そんな秘め事の一つが史実なのかもしれません。