観音寺峠は、国道163号に沿う木津川が大野山の裾を巻くように湾曲した、その曲線の中心点に位置する。また、土木技術が未熟だった昔、河川に沿う交通路は危険なため、山越えの峠路が発達したという歴史と符合するように、木津川から離れ低山を越えるルートとなっている。
観音寺峠を訪ねてみると、標高の低さにも拘わらず峠らしい風貌を見せてくれた。ほどよく撓んだ峠のピークの周囲に残る下草も、大野山へ向かう尾根筋も踏み跡も感じ良い。
写真を撮っていると年配の御夫婦らしき方が、登山道を下って来た。通り過ぎてからも、何度かこちらを振り返り、何やら気にしている様子。おそらく、「こんな所で、何を撮っての?」と、思っているに違いない。撮り峠、峠の写真を撮って眺めて喜んでいる。やっぱり、変かも。
観音寺峠・調査NO.87
- 日付:2013/11/23(土)
- よみ:かんのんじとうげ
- 路線:不明
- 所在:京都府木津川市加茂町観音寺∧木津川市鹿背山
- 地図:地形図 / 峠マップ / 位置図
- 座標:34.740801,135.850292
- 標高:105m
- 路面:オフロード
- バイク:セロー250
- おすすめ度:★★
観音寺峠の周辺図
- T点:観音寺峠のピーク
- A点:鹿背山方向
- B点:加茂町観音寺方向
- C点:大野山への尾根道方向
- D点:不明
観音寺峠 Pickup Photo
[A点]の方向から見た、観音寺峠の全景。後方が[B点]、左が[C点]になる。距離は短いが、落ち葉の積もる完全なオフロード。東方[B点]方向は、若干のブッシュになっている。
[C点]の方向は、かなり険しいダート。バイクでの走行は、控といた方がいいと感じた。途中には、かなり歩幅のある、大型動物が掻いたような足跡が点々としており、怖くなったのでUターンした。
[D点]の方向の斜面は、登山道のようです。
観音寺峠を下ると、民家の横手[B点]へに出る。途中のため池廻りは、ぬかるんでいてスリップしやすい。
京都府道47号から、次の目的地である桜峠方向の山並みを望む。おそらく桜峠へは、この山を越えことになりそうです。
観音寺峠の位置図
※ その他の地図へ
【観音寺峠へのツーリングルート】
≫ 青山高原と伊賀街道へ紅葉を求めて/ツーリングルート関西版
編集後記
この観音寺峠は、次の桜峠の位置を地形図で確認していて偶然に見つけた。木津川の南方面は平地のイメージがあったので意外な感じでした。次は、木津川を挟んで対岸の位置にある桜峠に行きます。この桜峠という名の峠は多くて、このブログでも3峠目になります。
最終更新日:2014/01/21