四国地方で知名度抜群の京柱峠は、今回のツーリングの目玉の一つだ。これまでにも、酷道上の峠を幾つか巡ったが京柱峠の特質すべき点は、標高1,123mからの眺望の素晴らしさと、異常なほどに九十九折(つづらおれ)た峠道だろう。
しかし、この特質も国道にも拘わらず・・・と前提(前置き)が付く。四国地方には、悪路も標高も眺望も他にもっと優れた峠がある。有名峠だということで辛口な見方になっているかもしれないが、次に訪ねた落合峠を体感した後では、そう思えてくる。
日本三大酷道とは
- 国道425号:三重県尾鷲市から和歌山県御坊市に至る一般国道
- 国道418号:福井県大野市から長野県飯田市に至る一般国道
- 国道439号:徳島県徳島市から高知県四万十市に至る一般国道
京柱峠・調査NO.79
- 調査:
- 峠名:京柱峠(きょうばしらとうげ)
- 路線:国道439号(国道492号・徳島県道・高知県道113号重複)
- 所在:徳島県三好市東祖谷樫尾∧高知県長岡郡大豊町西峰
- 地図:峠マップ
- 標高:1,123m、路面:オンロード
- レビュアー:峠ノ太郎(CB1300SB)
- おすすめ度:★★★★★ 5
京柱峠 Pickup Photo
国道439号の徳島県側~京柱峠のピーク:まさに酷道の様相を見せる、国道439号の路面状態。峠に到着するまでに4度、リアタイヤが滑った。
徳島県側から見た京柱峠の全景。
高知県側から見た京柱峠の全景。
東側にはベンチや峠の名の書いた看板がある。
京柱峠のピーク:京柱峠、東方の眺望。
京柱峠、東方の眺望。
京柱峠、西方の眺望。
京柱峠の唯一の施設でもある、峠の茶屋ならぬ峠の饂飩屋さん。
店内には寄書が所狭しと張られている。
名物は、しし肉うどん800円。
しし肉うどん。このうどん屋さんの壁面にはツーリングで来たと思われる寄書が多数張られていました。ブログに掲載することを了承頂き、店内の写真を撮る。うどん屋さんなのに、なぜか峠の茶屋と呼ばれています。
京柱峠の四方山話
- 峠名の由来:弘法大師が阿波から土佐へ向かった時、麓の祖谷の村よりあまりにも遠く、この峠を越えるのは京に上るほどだと言ったことから。
- 国道439号の総延長348.3kmは、四国の国道の中では第2位の長さ。
- 国道439号は、通称名を「ヨサク」と言う。
- 【京柱峠へのツーリングルート】
≫ 四国ソロキャンプツーリング、1,000m超級の峠を巡る - 【都道府県別・峠の一覧表】
≫ 徳島県の峠、一覧表
編集後記
見ノ越、京柱峠と国道439号(通称:ヨサク)上の峠が二つ続きましたが、今回のツーリングのコースの決め手は、グニャグニャ度が半端無く魅力的なこの国道を地図で見て、これはバイクで走ってみたいと思ったことが動機です。見ノ越では、土砂崩れで通行止めになっていたりと、まさに天下の日本三大酷道でした。
30年前の国道439号の写真を発見!
年末に本棚の整理をしていると、今から30年前(1983年の秋)に四国一周ツーリングをした時に通過した国道439号の写真が出てきた。少しピンボケしていますが、現在と変わらない雰囲気が感じられます。
この時に乗っていたバイクは、ホンダの2ストオフロードバイク、MTX125R。リアシートにPUMAのスポーツバックをゴム紐で縛り付けて、キャンプツーリングした時の記憶が蘇ってきました。