三重県側から石欂トンネルの脇にある旧国道421号上の石榑峠を目指して進入する。酷道マニアの間で有名なコンクリートブロックのバリケードを一目見るためだ。
通行止の標識が乱立する旧道の入口で写真を撮っていると、どこからか激しい落水音が聞こえてくる。音を頼りに探し歩くと、古びた橋の下からのようだ。身を乗り出して覗いて見る。するとそこには、飛び込みたくなるような澄んだ水色をした小さな滝があった。
再びバイクに戻り落石を避けながらゆっくり進むと、前方に乗用車が止まっているのが見える。こちらの存在に気が付いたのか運転席のドアが開き、両手を広げながら人が近づいて来る。何だろうか?何か言っているようだ。こちらからも徐行して近づいて行く。
「ここは、道路じゃないよ!」
手振りも 「Uターンしろ!」 と言っているようだ。できれば、この先の状況を聞きたいと思ったが、そういう雰囲気でもないので足元に注意しながら、ヨタヨタと両足をついて何度も前輪を切り返しその場を離れる。
このままでは帰れない。脇道に入り白龍神社まで行ってみることにした。腰の引けるような急斜面を一気に登り切ると、砂利敷きの駐車場がありここでターンする。この駐車場がなければ、これほどの急斜面でCB1300SBの向きを変える自信が無かったので助かった。
石榑峠・調査NO.21
石榑峠の周辺地図
- T点:石榑峠
- A点:三重県側旧国道入り口
- B点:滋賀県側旧国道入り口
石榑峠 Pickup Photo
A点:白龍神社までは通行できるようなので期待して進む。
すぐに雰囲気が変わり、落石がゴロゴロ。どこからか、落水音が聞こえてきます。
橋の下を覗くと、小さな滝が現れました。
急傾斜でタイヤ痕の残る白龍神社の参道に入ってみる。
これぐらいの悪路は、重量級のCB1300SBでも問題はない。
石榑峠の位置図
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編集後記
国道421号に戻り、2011年3月に開通した全長4,158 m石榑トンネルをくぐります。少し日が落ちてきました。予定を変更して鞍掛峠方面に行くのはパス、国道307号で帰路をとることにしました。途中、永源寺ダムで最後の休憩です。