セロー250のリアタイヤが、空転して抜けだせない。
国見峠でスタック!ギア―をローに入れてバイクを降りようとするが、サイドスタンドが踏み下ろせない。手を離しても自立していて倒れない。リアキャリアを持ち上げるがびくともしない。
今度はテントなどが入った大型のリアバックを降ろし、再度持ち上げると少し動いた。反動を付けて揺さぶると、徐々に可動範囲が大きくなりやっと脱出に成功する。もう汗だくだ。
水筒のお茶を飲み、心臓の鼓動が収まるまでしばらく休憩する。ふと、路面上の砂を手に取ると、指の間からサラサラと落ちて行く。その様子を見て、この場所の危険度をようやく理解した。ここは、危ない!崩れると。そんな状況にも拘わらず、さらに進むことにした。3分も走らないうちに、目の前の道が跡形も無く消失した。
国見峠・Pass Hunting NO.73
- 調査:
- 峠名:国見峠(くにみとうげ)
- 路線:林道国見線
- 所在:岐阜県揖斐郡揖斐川町春日美束∧滋賀県米原市上板並
- 座標:35.467329,136.413438
- 標高:840m、路面:オンロード
- レビュアー:峠ノ太郎(セロー250)
- おすすめ度: 1
国見峠は、岐阜県と滋賀県の主要県境峠。現在、岐阜県側から峠までの間では、土砂崩れによる通行止めとなっています。峠を越えることができなかったため、おすすめ度は「1」としました。
林道国見線の道路交通情報
≫ 岐阜県揖斐郡揖斐川町(町内の道路情報について)を確認して下さい。ちなみに、2014年2月7日時点の情報によると、全区間[全面通行止め]、平成24年9月~未定、・災害復旧工事のため、スキー場まで車両通行可能、となっています。
滋賀県側からであれば国見峠まで行けるかもしれませんが、土砂崩れの起きやすい地質のようですから事前情報はしっかりと。
国見峠の周辺地図
- T点:国見峠
- A点:岐阜県側・林道国見線
- B点:滋賀県側・林道国見線
国見峠 Pickup Photo
岐阜県側から林道国見線へ入り、国見峠を目指します。
真新しい林道国見線の標識
廃墟となったトイレがあるが、隆盛だった頃があったのだろうか。
あら!崩れていますね。この程度でセローの進撃を止めることはない。でも、土砂崩れ、復旧には相当な年月が掛かりそうですね。
写真を撮り終え、いざアクセルを開けると。ザザザー、ザザザー。リアタイヤが空転しているので、フロント側に体重を移動させて、もう一度。ザザザー・・・。登り傾斜の砂地は危険だと心に刻むことになった。
脱出後、懲りもせずに進むと、路面に積もる白い砂の量が次第に多くなってきた。その様子を見て、今までにない危険性を感じた。この国見峠はヤバイ所だと。
それでも、砂のこぶを乗越え乗越え進んでいると、目の前の道が消えた。
広範囲に崩れている。
国見峠の土砂崩れの下部
国見峠の土砂崩れの上部
国見峠の位置図
- 【国見峠へのツーリングルート】
≫ ソロキャンプツーリング、岐阜県の県境・秘境峠巡り - 【都道府県別・峠の一覧表】
≫ 岐阜県の峠、一覧表
≫ 滋賀県の峠、一覧表
編集後記
今回のキャンプツーリングは、この国見峠で終了です。結果的に品又峠と国見峠が連続して不達となりましたが、久々にキャンプもしたし無事に帰宅できたので良しとしましょう。セローでの高速道路走行では、CB1300SBの有難さを痛感し、ダートの難所ではセローの頼もしさに惚れ直したりと楽しい二日間を過ごすことが出来ました。
PS.当ブログの引越しに伴い、これまでにコメントを頂いていた皆さまの文章が消えてしまい申し訳ありません。wordpressにもやっと慣れてきたので、ブログの更新もやっとスタック状態から脱出です。