関西はバイクで走れる峠が消滅する日が意外と近い理由

このブログでも紹介しているとおり、私はバイクで関西を中心に峠を訪ねて回っていますがその数が次第に増すにつれて、ある危機感を感じるようになりました。このままでは関西のバイクで走れる峠が消滅する日は近いのではないかと。

バイク乗りにとっての峠とは

バイク乗りにとっての峠とは、いったいどのような場所なのでしょうか?ライテクを磨いて爽快に走り抜けたい。林間から射す木漏れ日の中をゆったりと走り癒されたい。色々な楽しみを与えてくれる、そのような場所でしょうか?

貴方達だけは通さないと、両手を広げられて拒否される関所のような場所なのでしょうか?

峠と峠モドキ

今、爽快で楽しい峠がいったい何処にあるのか。特に関西は今だに80年代の余韻を引きずり、十三峠のように二輪通行禁止の錆びた道路標識が乱立しています。

そして峠と呼ばれているワインディングロードは、外資系企業の所有物で峠モドキです。(過去記事:トヨタは、なぜ峠ではない道を峠だと言っているのか?

トヨタは気が付いているようです。日本のモータリゼーションの変化を。

さらに消えてゆく峠たち

このようにバイクで楽しめる峠は現在でもかなり少なく、あったとしてもそれは峠と思い込んでいる企業の所有地だったりするのです。今後その峠の数は、さらに減ってゆくことでしょう。

実際にあと数日で京都の周山街道の栗尾峠が消えます。(過去記事:【悲報】周山街道の栗尾峠、トンネル開通でバイク通行不可に決定する!

峠の周囲をよく観察すると、ここは消えそうだと直感することがあります。次に消えるのは、大阪府と和歌山県の府県境にある鍋谷峠や京都府相楽郡の犬打峠かもしれません。

それでも、ドン・キホーテは旅をする

このような状況の中、峠を求めてバイクを走らせている自分自身を振り返ると頭に浮かぶものがあります。

それは、『ドン・キホーテ』。

ラ・マンチャの騎士は、痩せこけた馬のロシナンテにまたがり、なおも旅を続けるのだった!

 

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