馬野渓谷は、三重県伊賀市のおすすめツーリングスポットです。
晩秋のこの日、ツーリングの目的地に馬野渓谷を選んだ理由は、人の気配が無くひっそりと紅葉を楽しめそうだから。実際に行ってみると、予想したとおり誰もいない。ただ小鹿が一頭、落葉に敷き詰められた道の真ん中に立ちすくんでいた。
こちらをチラリと見たかと思うと、すぐに駈けだし、その姿は山間に消えた。倒木が道を塞いで造り出したサンクチュアリ、野生動物たちの聖域にお邪魔したようだ。
上空は山影に遮られ、道は倒木に塞がれた誰も居ない空間に、荒れ果てた苔生す道がある。カモシカという名を持つトレッキングバイクは、清流の水音に導かれながら谷間の道をゆっくりと進む。セローにまたがり、清流が導く紅葉と苔生す道を行く。
馬野渓谷・ツーリングスポットNO.20
- 日付:
- 名称:馬野渓谷
- 所在:三重県伊賀市奥馬野
- 座標:34.723273,136.275036
- 路面:オフロード
- レビュアー:峠ノ太郎(セロー250)
- おすすめ度: 4
馬野渓谷を東へ進むと青山高原公園線へ至るが、倒木が多く走行の不可の場合も多そうな様子。秋の紅葉の季節に青山高原の風車群を目指すオフロードバイクなら、トライする価値のある渓谷。
馬野渓谷 Pickup Photo
国道163号(伊賀街道)から三重県道2号伊賀青山線を南下すると、馬野渓谷を示す標識を左折。林道に入り直進して行くと、馬野渓谷(分岐点)に出会う。左手が青山高原道路へ至る方向だが、倒木に道を塞がれており右手方向に進むことにした。
豊かな水量の馬野川は、アマゴ釣りのメッカとしても有名です。
苔の緑に覆われた欄干は、お好みの撮影スポット。
落葉に敷き詰められた路面も、晩秋の風情があっていい。
セロー250は、「道を選ばない」「贅沢を言わない」、良いバイクです。
生命感のある、美しい苔の色。このような、発色の緑が一番好きです。
アスファルト舗装が剥離してきました。
倒木が次々に道を塞ぐ。
この太さの木を越えるだけのテクニックは無く、残念ながらここで引き返すことにした。結果的に青山高原道路への道筋は全て封鎖されていました。再び、三重県道2号伊賀青山線へ戻り、南下して次の目的地である青山峠を目指します。
馬野渓谷の四方山話
三重県伊賀市のことがよく分かる素敵なサイト - NAVIGA -
NAVIGAは、伊賀地域で行われる映画やTVドラマなどのロケ撮影を支援するために、撮影に関する地域の情報提供、撮影地の調整、エキストラ協力、その他の手配などを行う窓口です。
- 【馬野渓谷へのツーリングルート】
≫ 秋の紅葉独り占めツーリング青山高原と伊賀街道へ - 【都道府県別・峠の一覧表】
≫ 三重県の峠、一覧表
編集後記
今回の馬野渓谷のことを書いていて、渓谷と峡谷と谷の違いは何なのかと疑問に思ったのでちょっと調べてみた。谷間の深さ順に並べると、谷<渓谷<峡谷<大峡谷(グランドキャニオンなど)となった。大峡谷にも行ってみたいけど、渓谷のひなびた感も捨てがたい。