蝙蝠峠(こうもりとうげ)今回は、その名に惹かれて訪ねてみることにした。ツーリングルートは、名阪国道(国道25号)から「名阪酷道・非名阪・ダート酷道」などと呼ばれている旧国道25号にスイッチし、次に舗装林道のような険道677号へ入る。最後にワインディングロード系の県道668号を走る。
酷い言われようの旧国道25号も、新道の「日本一事故の多い国道」の悪名に比べれば可愛い愛称のようなもの。どの峠を巡っても旧道は味わい深く、のどかで安心してトコトコと楽しむことができる。
さて蝙蝠峠は、どんな姿をしているのだろうか。色々と想像しながら三重県道677号を南下した。
蝙蝠峠・Pass Hunting NO.134
- 日付:
- 峠名:蝙蝠峠(こうもりとうげ)
- 路線:三重県道678号(関大山田線)
- 所在:三重県亀山市加太中在家∧伊賀市上阿波
- 座標:34.812491,136.283775
- 標高:547m、路面:オンロード
- レビュアー:峠ノ太郎(セロー250)
- おすすめ度: 3
蝙蝠峠は、上野盆地と伊勢平野を隔てる布引山地北部の峠です。また、三重県の亀山市と伊賀市の市境界線上に位置します。
蝙蝠峠の地図
- PIN:蝙蝠峠
- 1点:国道25号と三重県道677号加太柘植線の交点
- 2点:三重県道677号加太柘植線と県道668号関大山田線の交点
国道25号からの南下ルートには、県道677号と668号の2ルートがある。オンロードバイクなら走って楽しいワインディングロード系の668号、オフロードバイクならタイトコーナーが連続する舗装林道のような677号を利用するのがオススメです。ただし、677号は通行止めに注意。
蝙蝠峠 Pickup Photo
2点:谷間の舗装林道のような三重県道677号抜けると、一台の車両とも遭遇することなく668号の接続点に到着する。
ツーリングマップルより(2011年発行)
- 三重県道677号
林中極狭路 道に苔 大型バイクは浸入すべからず - 三重県道668号
2車線快走路 峠付近広い
2点:辺りを見渡していると、見慣れない花?草?が数本並んでいた。もしかしたら食虫植物?帰宅後に調べてみると、かなり面白い植物だった。
- 名称
ウラシマソウ、サトイモ科テンナンショウ属の宿根性の多年草。- 性転換する植物
テンナンショウ属の植物は性転換をする。- 分布と開花
日本の本州、四国を中心に、北海道と九州の一部に分布する宿根性の多年草。関東では4月下旬から5月上旬にかけて開花する。耐陰性が強く乾燥を嫌うため、明るい林縁からやや暗い林中などに自生が認められる。- 結実
雄花から雌花への花粉の受粉はキノコバエの仲間による虫媒によって行われる。雌性の仏炎苞ではキノコバエが脱出できる隙間がなく、開口部から進入したキノコバエは雌花群をうろつく間に授粉させられ、最後は脱出できずに死んでしまう。参考サイト:Wikipedia「ウラシマソウ」
PIN:三重県道668号は、オンロードバイクで十分に楽しめそうな広い道路幅員になっている。伊賀市の案内標識が立っているので、蝙蝠峠の場所は分かりやすい。写真は「亀山市」側から見た蝙蝠峠。
PIN:路面に付く多数のタイヤ痕から、ここで遊んでいるやんちゃな人達の存在が分かる。時折通過するバイクも、そこそこ気合の入った速度で走り過ぎてゆく。写真は「伊賀市」側から見た蝙蝠峠。
PIN:この周辺でよく見る看板も立っていた。前後していますが、次は長野峠へ向かいました。
蝙蝠峠の四方山話
蝙蝠峠という地名は、変わっていますよね。動物名の付いた地名(狸・狢・猯・狐・狼・犬・鳥・蛇・鯨・鯱・海豚・海驢)は多く、蝙蝠も日本全国で使われています。
しかし地名研究(地名学)的には、その名は動物と直接関係はなく「当て字」で、地形由来の場合が多いとされています。例えば「猿」は、崖崩れの「ザレ」の当て字だとか。
最近では広島県の土砂災害現場の地名が、「蛇落地悪谷(じゃらくじあしだに)」から「八木上楽地芦屋」、現在「八木」になっていた話が一時よく報道されていました。蝙蝠は「かわほり」の音変化とされているので、その辺りに答えがあるのかもしれません。
蝙蝠峠の位置図
編集後記
最近、CB1300SBが登場しませんね!?とTwitterでコメントをいただきましたが、実は既に手元にありません。自分はオフロードバイクが好きなんだと確信するようになってきてしまい、かなり迷いましたがついに手放してしまいました。