鳥取県大山のナンバーワン峠は、この鍵掛峠です。大山環状道路上には6つの峠がありますが、その最標高の峠が鍵掛峠になります。そして展望台に頼ることなく、素晴らしい大山の眺望が得られる唯一の峠です。
ツーリングで出会う風景は、「バイクに跨って見た風景でありたい!」。コーナーの曲がって、「パッと突然現れる風景がたまらない!」。そんな願いを鍵掛峠と荘厳な大山南壁が、きっと叶えてくれます。
鍵掛峠・調査NO.107
鍵掛峠の周辺地図
内海乢から大山広域農道沿いの高原の風景を楽しみ、大山環状道路の新緑に包まれたブナ林の九十九折れた道を抜けると鍵掛峠に至る。この間は、十二分に大山ツーリングを満喫できる良いコースになっている。
鍵掛峠 Pickup Photo
T点:アスファルトに寝そべって撮った一枚。こんな素晴らしい背景を見たら、人の目など気にしていられない。
T点:何十万年、この火山は隆起と崩落を重ねてきたのだろうか。最後の噴火は約1万年前とされているが、果てしない時間軸からすると昨日のことみたいなものか。
T点:カップルが楽しそうに写真を撮っていた場所が空いたので、さっそく愛車のCB1300SBを移動して写す。こいつは二コリともしないけど、色白の可愛い奴だ。
T点:標高は、910m。これは大山環状道路の最高地点になる。
T点:鍵掛峠を示す標識。
T点:大山環状道路上の峠では、唯一となる「峠のお地蔵さま」がひっそりといらっしゃった。
鍵掛峠の四方山話:「鍵掛峠の名の由来を推測してみる。」
地形由来:「掛(カケ・ガケ)」は、欠・懸・鹿毛・鹿教などと同様に桟道(さんどう:山の崖の中腹に棚のように張り出した道)や崩崖(アズ、崖の崩れた所)を表します。また、鍵掛(カンカケ)・鐘掛・神懸・上掛も同意です。
風習由来:青森県の鍵掛岩(願掛岩)、燈明杉では、異性にたいする思いが通じるように願を掛けることを「鍵掛(かんかけ)」と呼びます。
さて、鍵掛峠は地形と風習のどちらの由来によるものでしょうか。風習によるものだと願いを叶えてくれる「峠」となりますが、目の前の絶対的な信仰対象である大山を差し置いてとは考えにくい。したがって結論は、地形由来だと思いますがいかがでしょうか。
鍵掛峠の位置図
- 【鍵掛峠へのツーリングルート】
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編集後記
バイクに乗ってて困るのがツーリングの帰り道に高速道路を走っていると異常に眠くなること。トイレで顔を洗ったりしてしのいでるけど、何か眠気を取るいい方法はないかな。