おにゅう峠/滋賀県と福井県を繋ぐ絶景林道ツーリング

おにゅう峠の眺望
ストレートに打ち付ける山風。左右に広がる絶景。見上げた山肌には、折り重なるガードレール。なんて気持ちのいい林道なんだ。おにゅう峠に至る林道小入谷線は、ツーリング冥利に尽きる尾根を通す峠道になっていた。

この違和感を感じるほどの明るく清々しい小入谷林道を上り切ると、生まれて間もない「おにゅう峠」に到着した。路面には、くっきりと福井県と滋賀県との県境が表れている。滋賀県側の林道小入谷線は、舗装林道。一転、福井県側の林道上根来線は、ダート林道と国境が明確に分かる。

上根来林道のダートを下っていくと、不思議な形に折れ曲がったガードレールが現れる。なぜ、こんな形になったのかと考えていると、次のカーブを曲がった所に答えが横たわっていた。それは、残雪である。そう斜面に積もった雪に押されて、ガードレールが折れ曲がったのだ。

おにゅう峠・Pass Hunting NO.103

  • 調査
  • 峠名おにゅう峠(おにゅうとうげ)
  • 路線:林道小入谷線(朽村側)・林道上根来線(小浜市側)
  • 所在:滋賀県高島郡朽木村小入谷∧福井県小浜市上根来
  • 座標:35.38686,135.79185
  • 標高:830m、路面:オンロード&オフロード
  • レビュアー峠ノ太郎(セロー250)
  • おすすめ度 5

おにゅう峠への経路は、分かりやすく迷うことはないと思います。ただ、Google map には林道の表示がありません。また、ツーリングマップルの2011年度版には、滋賀県側の林道小入谷線もダート表示されていますが現在は完全舗装路となっており、滋賀県側からであればオンロードバイクでも峠までは到達可能です。

おにゅう峠の地図

おにゅう峠の地図
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  • PIN:おにゅう峠
  • A点PIN:林道小入谷線(全面舗装路)
  • B点PIN:林道上根来線(ダート+舗装路)

おにゅう峠 Pickup Photo

「古屋・生杉・麻生」方向へ前回、ご紹介した能見峠からの続きです。京都府道110号(久多広河原線)を「古屋・生杉・麻生」方向へ進む。ここから針畑川に沿って、のどかな道を約13km北上する。

林道小入谷線
A点:まだ真新しい林道小入谷線の看板がある。通行止めではなく、「通り抜けできません」なので、おにゅう峠までは行けると判断して進むことにした。

林道小入谷線
A点PIN:ダート林道を期待していたが、予想に反して山岳ドライブウェイと言えるような綺麗な路面が続く。尾根を通す道なので、眺望も良く解放感がたまらない。

林道小入谷線A点PIN:前方を見上げると、九十九折れた道にガードレールが交差している。あそこをバイクで走れるかと思うと嬉しくなる。

尾根を通す小入谷林道A点PIN:さらに高度を上げて行くと、先程までいた所が真下に見えた。小入谷林道が尾根を通していることがよく分かる。秋の紅葉シーズンには、見応えのある風景になりそうだ。

根来坂峠
A点PIN:おにゅう峠が新設の峠だということで、古道の峠を探すと根来坂峠が見つかった。地形図で確認しておいた座標を確認すると、右手を上った尾根上にあるようだ。

根来坂峠の道標
A点PIN:倒れていた道標にも根来坂峠の名があったので、間違いない。セローなら十分に走れそうな様子だが、タイヤ痕が残るとハイカーの方がゲンナリすると思うので遠慮うしておこう。鯖街道の中で最も歴史が深いと言われるのが、この「根来坂越え」になる。

おにゅう峠の全景
PIN:おにゅう峠の全景。つい先程まで桜を眺めていたのに、あまりの寒さにメッシュジャケットで来たことを後悔する。

おにゅう峠の碑PIN:立派な峠の碑が建っている。

おにゅう峠の地蔵堂
PIN:地蔵堂もある。しかし年輪を感じないので趣に欠ける。茶呑峠の地蔵堂の姿に比べると、まるで建売分譲住宅のように軽い。

おにゅう峠地蔵尊
PIN:地蔵堂を覗くと、「おにゅう峠地蔵尊」と書かれていた。

滋賀県と福井県の県境PIN:滋賀県と福井県の県境は、一目で分かる。アスファルト舗装側が滋賀県(林道小入谷線)、ダート側が福井県(林道上根来線)になる。

林道上根来線の折れ曲がったガードレールPINB点:おにゅう峠から福井県側に入ると、グニャグニャにガードレールが折れ曲がっていた。なぜ、このような形になったのだろうか。と思っていると、次にその正体が出現した。

林道上根来線の残雪
PINB点:雪だ。降り積もった雪が斜面を滑り、ガードレールを圧迫したために折れ曲がったようだ。5月にこれだけの残雪があるとは、さすが福井県内でも有数の豪雪地帯。

林道上根来線の落石
PINB点:落石が多少あるがオフロードバイクでの走行に支障はない。このまま下って行くことにした。

可愛らしいタンポポ
PINB点:林道の脇には、可愛らしいタンポポがあちらこちらに咲いていた。

林道上根来線からの眺望
PINB点:林道上根来線からの眺望

旧鯖街道の道標
PINB点:ダートから舗装路に変わってしばらくすると、旧鯖街道を示す鯖の形?をした道標があった。

旧鯖街道PINB点:このような険しい道を重い荷を担いで、日本海側の海産物を京の都へ運んだとは。現在の鯖街道を呼ばれている国道367号とは、まったく異なる姿をしている。先程の根来坂峠を越えるまでが、鯖街道の難所と言われていた。

林道上根来線
B点:下り切ると林道上根来線を示す看板があった。ここから福井県道35号(久坂中ノ畑小浜線)の終点と接続しており、北上すると国道27号(丹波街道)と東小浜駅口で交差する。

2014年10月25日 初秋のおにゅう峠 Pickup Photo

初秋のおにゅう峠今回は、知人(CB1100EX)の「どこか、この時期におすすめの所に連れて行って!」の要望に、紅葉のおにゆう峠なら喜んでもらえるだろうと思いやってきました。

秋のおにゅう峠やはり、秋のおにゅう峠は別格です。

おにゅう峠の全景
前回、撮り忘れた峠の全景です。

秋の滋賀県側の林道小入谷線
記念碑の裏に登って見た、滋賀県側の林道小入谷線です。

秋の福井県側の林道上根来線
福井県側の林道上根来線です。

おにゅう峠から見た日本海
今回は峠の位置から日本海が一望できました。知人も「すごいな!」と満足してくれたようです。

おにゅう峠の四方山話

  • 朽木村側の「小入谷(おにゅうだに)」、小浜側の「遠敷(おにゅう)」という地名由来の名。
  • 天気の良い日には、白山まで見えるらしい。
  • 林道小入谷線は、総延長:6,150m、総事業費:8億8,750万円
  • 林道上根来線は、総延長:6,642m、総事業費:6億2,020万円
  • 百里ヶ岳山系で絶滅危惧種の天然記念物イヌワシが確認され、林道開発時が困難になった経緯がありルートを変更した。
  • 両林道を結ぶ路線名は、「林道小浜-朽木線」。平成15年10月24日に開通した。

おにゅう峠の位置図

おにゅう峠の位置図

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関連リンク

編集後記

今日、岐阜県と福井県の県境にある高倉峠近くの「福井県側で最後の家」に住む、地元の「清水ノリヒロさん」から「本日道路落石等除去しました。」と、冠山峠のページにコメントを頂きました。

「バイクの方お困りのことがあれば、お寄りください。」とのことです。ありがとうございます!

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