殻池峠/杉立つ深淵の道に射す陽光

殻池峠

殻池峠から感じる「ゆるやかさ」の正体は、いったい何なのか。それを確かめたくてバイクをトコトコとセカンドギヤ―で走らせた。他の峠道とは、どこか違う雰囲気が漂っている。

バイクを停め、周囲を見渡す。峠道に沿う杉の木々は、どれも高く太い。樹間から漏れ射す陽光がピンスポットライトのように足元を照らしている。この殻池峠が発する情景に相応しい言葉を探してみた。浮かんで来たのが「杉立つ深淵の道に射す陽光」。

深淵(しんえん)とは、深い淵や水の深く淀んだ場所を指す語。英語のabyssに対応する。 新共同訳聖書では創世記に登場する単語テホム(en:Tehom)の訳語として用いられている。フレッド・ゲティングズ著『悪魔の辞典』によると、悪魔学においては「進化の終着点」を意味し、すなわち人間の行き着く最後の未来を意味する。-wikipedia-

殻池峠・調査NO.10

  • 調査
  • 峠名:殻池峠(からいけとうげ)
  • 路線:京都府道283号(奥山田射場線)・林道1号鷲峰山線・旧国道307号(一部)
  • 所在:京都府綴喜郡宇治田原町∧相楽郡和束町
  • 地図Google Map
  • 座標:34.84965,135.94088
  • 標高:450m、路面:オンロード
  • レビュアー:峠ノ太郎(CB1300SB)
  • おすすめ度 4

殻池峠へのおススメのコースは、国道163号から京都府道62号(宇治木屋線)に入り木屋峠を越え、直進して犬打峠に向う。そして接続している林道1号鷲峰山線から殻池峠に着き、京都府道283号を南下して京都府道・滋賀県道5号(木津信楽線)の和束側へ出るコースです。詳細は、各峠をご覧ください。

オンロード 林道 趣き 旧国道

殻池峠 Pickup Photo

殻池峠:京都
殻池峠は、国道307号(裏白バイパス)から西方へ京都府道283号(奥山田射場線)を南下した所にある。峠に到着すると、まず林道1号鷲峰山線と書かれた道標が目に付く。

林道鷲峰山線
朽ちかけた路標が指す右手が林道鷲峰山線。左手が京都府相楽郡和束町へ下る京都府道283号(奥山田射場線)になる。

殻池峠、京都府道283号
右手の林道鷲峰山線は、鷲峰山へ向かっての上り勾配。左手の京都府道283号は、和束町へ向かっての下り勾配。したがって両ルートが交差する位置では段差ができる。林道鷲峰山線の終点は、犬打峠へ付き当たっている。

林道鷲峰山線
林道鷲峰山線へ進むと美しい茶畑や琵琶湖が見られる。[撮影:2014/05/17]

  林道鷲峰山線/犬打峠と殻池峠を繋ぐ茶源郷の林道

 殻池峠右手の府道方向に進路を取ると、次第に周りの様相が変わってくる。舗装路だが苔が生え、滑りやすく危険だ。対向車は全く無く高い杉の壁から陽光が点々と射し、苔の緑がセンターラインを描いている。

CB1300SB
CB1300SBが様々な峠に連れて行ってくれる。

編集後記

素敵だと感じる道には、幾つかの要素があると思います。その一つが道に沿う小さな清流です。清流が発散する潤いが閉じ込められたような谷間の道は、シールドを開けて風を受けたくなりませんか。

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