蔵王峠・七越峠・鍋谷峠は、大阪府と和歌山県とを隔てる和泉山脈に連続する峠だ。それらの峠をバイクで順に走破していくと、峠の地蔵や歴史を感じさせる道標にガレたダートが「府県境を縦走しているんだ!」と感じさせてくれる。
このような楽しみ方ができるのが、道を選ばないオフロードバイクの良いところ。崖崩れで通行止めになっていても実際に崩落現場を見ると、なぜか納得感で満たされたりする。気になる脇道があれば、躊躇なく覗きに行くことができる。転倒したって動いてくれる。まさに、自由気まま。バイクがバイクらしく遊んでくれる。
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蔵王峠・調査NO.84
蔵王峠の周辺地図
- T点:蔵王峠
- A点:河内長野方向
- B点:七越峠方向
- C点:国道24号(紀北東道路)方向
蔵王峠 Pickup Photo
右手がB点:林道大岩線・七越峠方向。ここで大阪府道・和歌山県道61号(堺かつらぎ線)に接続される。左手に進むとT点:蔵王峠の看板がある。
A点:河内長野方面は土砂崩れで通行止めだった。
大阪府道・和歌山県道61号(堺かつらぎ線)の道路標識
A点:蔵王峠の看板の裏側には、登山道がある。
A点:蔵王峠の全景
C点:金剛生駒紀泉国定公園に建つ葛城蔵王権現社がある。
C点:連続して並ぶ朱色の鳥居の鮮やかさが印象的。
C点:柿の生る里山の道が気になり、ちょっと寄道してみる。
石垣に根付く雑草が、主の不在を感じさせる。
錠の掛かった柵越しに、朽ち落ちた茅葺屋根が見える。
茅葺屋根の民家が廃墟の様相を見せるためには、どれだけの年月が必要なんだろうか。
C点:県道61号を南下し眺望が開けてくると、柿で朱に染まる山肌が現われる。
蜜柑の黄色も加わり、柿と彩りを競う。
蔵王峠の四方山話
蔵王とい言えば宮城県と山形県との県境にある蔵王連峰(蔵王山)が思い浮かびますが、その名は奈良県吉野町の金峯山寺本堂(蔵王堂)に由来します。修験道の神である蔵王権現を祭った神社は、日本各地に多く存在する。
蔵王峠の位置図
- 【鍋谷峠へのツーリングルート】
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編集後記
FC2からWordPressへブログを引越して、プラグインの多彩さにハマってます。例えば、訪ねた峠の都道府県別の一覧表は、Table Pressというプラグインにデーターを入れると、評価の星 の数や標高順・五十音順に並べ替えてくれる。今までの苦労は何だったんだと思うことも。次は本日最後、和泉山脈の東端の紀見峠へ参ります。