倉羅峠/狭路マニアにオススメの徳島県国道193号

倉羅峠(経ノ坂峠)

四国に渡り徳島県の国道193号に入ると、倉羅峠(経ノ坂峠)を示す道路標識が何度も出迎えてくれる。その道路標識を見る度に、きっと歴史的にも重要な峠に違いないと期待感がわいてくる。

ツーリングマップル中国四国版には、『四国横断道路、南に延々と狭路続く、狭路マニアだけにオススメ』『ハードな峠越』と記載されている。実際にバイクで走行してみると、国道だとは思えないようなグニャグニャと曲がりくねる九十九折れた狭路が延々と続く。記載内容に間違いはなかった。

それにしても長い。そして、HMSのパイロンスラロームのようにターンが連続する。対向車などは、出合う気配さえ全く無い。そんな寂しさも、四国に来たんだと感じさせてくれる大切な要素の一つだ。

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倉羅峠(経ノ坂峠)・調査NO.77

  • 調査
  • 峠名倉羅峠(経ノ坂峠)(くららとうげ・きょうのさかとうげ)
  • 路線:国道193号
  • 所在:徳島県吉野川市美郷∧同県名西郡神山町上分
  • 地図電子地形図位置図
  • 座標:33.991836,134.272596
  • 標高:770m、路面:オンロード
  • レビュアー峠ノ太郎(CB1300SB
  • おすすめ度 4

地形図状には、峠の名前は記載されていない。四国を南北縦に伸びる国道では、最も九十九折れた形状をしている。

b5 九十九折 地蔵

倉羅峠(経ノ坂峠)の周辺地図

  • T点:倉羅峠(経ノ坂峠)
  • A点:国道192号方向
  • B点:国道483号方向

倉羅峠(経ノ坂峠) Pickup Photo

倉羅峠(経ノ坂峠)
T点B点:道路標識や立て看板などがあるので峠の位置を特定しやすい。

国道193号
T点B点:倉羅峠(経ノ坂峠)の看板は、国道193号のピークより若干下がった場所にある。(CB1300SBは、進行方向と逆向き)

徳島県の倉羅峠
T点B点:国道193号には、所々ガードレールも設置されており、いい具合に汚れている。

神山町の勾配率の標識T点B点:勾配率の標識は、12%のものが多くあった。

弘法大師尊像と石碑
T点B点:峠から南方、剣山方向に少し下った右手に弘法大師尊像と石碑がある。

見ノ越に向かうが国道438号が崩落

国道438号は通行止
倉羅峠(経ノ坂峠)から次の目的地の見ノ越は、約40Km 離れている。険道好きなので国道438号の西側、グチャグチャに曲がりくねった方向からアプローチしてみた。

途中、何度か通行止の標識を見るがスルーした。そのまま国道438号を進み見ノ越まであと10kmの位置までくると、道を塞ぐように全面通行止の看板が現れた。残り3km手前地点で工事車両の大型トラックの方に、この先の状況を聞く。すると国道は完全に崩落していてバイクでも通過は無理とのこと。Uターンする。

国道438号は崩落
通行止めの看板の位置まで戻る。もう寒くて走る気力が無い。

野営かキャンプ場か
既に日も傾いてきたので、予定していたキャンプ場に行くことを諦めた。回りを見渡すと、テントを張るスペースも水も確保できそうだ。近くにキャンプ場が無ければ、今晩はここに野営することに決める。スマフォで検索して、キャンプ場を探す・・・。

倉羅峠(経ノ坂峠)の四方山話

経ノ坂峠の名の由来は弘法大師が修行中にこの峠で経を唱えていたという伝承であり、道路沿いに弘法大師尊像がある。この像はかつて旧道にあったが、1978年に現道が開通した後、旧道の人通りが少なくなってしまったため、1985年に現在地に移転させたものである。像の移転と同時に、この経緯を記した「経の坂大師由来」石碑も建てられている。

wikipediaより

倉羅峠(経ノ坂峠)の位置図

編集後記

服装の選択を間違えました。メッシュジャケットに半そでシャツでは、標高1,000m 近くの峠道をバイクで走るのは無謀だったようです。日が傾くと、あまりの寒さに歯がガタガタと鳴りだした。

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