花脊峠/ヘアピンカーブの曲線がタイトで美し過ぎる

花脊峠のヘアピンカーブ

国道477号も花脊峠近くになると、「百井別れ」の魑魅魍魎が住まう神秘的空間から近代的なバス路線へと変わり、路面状態も良くなり幅員も広がる。そして花脊峠へ至る急勾配でタイトなヘアピンカーブは、酷道477号屈指の美しさです。セクシーな曲線は、バイクでラインをトレースする楽しさを与えてくれます。

もう一つの特筆するべき点は、旧花脊峠が完全な形で残っており、新旧峠を同時に味わうことが出来ること。この花脊峠は、明治40年頃に開かれた新峠です。そして自動車道になったのが昭和10年頃。古木を脊負ったお地蔵さまの居る旧花脊峠は、バス停「旧道別れ」のそばにあるオフロードから僅かに登った位置にある。

花脊峠・調査NO.5

  • 調査
  • 峠名:花脊峠(はなせとうげ)
  • 路線:国道477号
  • 所在:京都府京都市左京区花脊別所町∧鞍馬本町
  • 地図Google Map
  • 座標:35.15878,135.78605
  • 標高:750m、路面:オンロード
  • レビュアー:峠ノ太郎(CB1300SB)
  • おすすめ度 5

花脊峠へ行くなら旧花脊峠も訪ねておきたい。旧花脊峠を見れば、峠とはどのようなものかを知ることができるだろう。

オンロード 酷道 九十九折 b5

花脊峠 Pickup Photo

花脊峠のCB1300SB
タイトなヘアピンカーブは、峠に来た!と感じさせてくれる。標高もあるので峠の趣を十分に実感することができます。

花脊峠のヘアピンカーブ
The hairpin curve 急勾配のヘアピンカーブは楽しく美しい。

花脊峠
ハイキングコースが隣接している花脊峠のピークには、広いスペースが用意されています。バス停や観光案内の看板や温度表示計などが揃っています。この花脊峠を越えると、変幻自在の国道477号も普通に楽しいワインディングロードになります。

花脊峠の観光マップ
観光看板です。ここ花脊は、ハイカーにも人気があります。かなりタイトですが大型バイクでもストレスなく走れる峠道です。バス路線にもなっているので対向車には十分注意して下さい。

バス停、花脊峠
京都バスの時刻表を見ると、行き先が京阪出町柳になっていました。何かトラブルがあっても、自宅までたどり着けそうです。一日4本ですが。温度計は、11月初旬で5℃と表示していました。

花脊峠の四方山話

花脊の語源には諸説がありますが、字形を見たままの1.に対し2.の方が納得感がありますね。

  1. 都を花にたとえ、その都を背にしているから。
  2. 花は「端」位置的な先端(花は枝の先端、鼻は顔の先端)を表し、脊は芹(セリ)勢(セイ)狭(セ)で谷の迫った狭隘地を指す。あるところからの先端にある狭い谷のような場所と言うことでしょうか。

2.のように地形から地名が付けられることは多いようです。これらを「地形由来の地名」と表現します。自分の名前の由来を調べたら面白いかも。

編集後記

ここの花脊峠で前ヶ畑峠から続いた酷道477号の峠は終了です。しかし、三重県四日市市から大阪府池田市まで延びる国道上には、まだまだ峠が存在します。

後日、鈴鹿山脈越えの「武平峠」「平子峠」、滋賀県と京都府の府県境「途中越」、大阪府北摂の「大槌峠」を走破し国道477号上の全ての峠を投稿することが出来ました。

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