百井峠は、牛若丸に剣術を教えたという伝説の大天狗で知られる京都鞍馬本町と大原百井を隔てる峠です。この峠に立つと標高も700ｍ以上あるためか、真夏でも肌寒い冷気に乗って妖気も漂ってくるかのようです。今でも鞍馬の天狗が樹間から、こちらを覗いているような・・・。そんな神秘的な「魑魅魍魎が住まう」神秘的な空間です。

百井峠を中心に連続する峠らの創り出す、この深く濃い不思議な空気感は他では味わえません。単にバイクで通過せずに、酷道477号上にいらっしゃるお地蔵様の前で立ち止まりツーリングの安全をお願いしましょう。そして、深呼吸・・・。貴方なら何処からか鋭い視線を感じるかも。

百井峠・調査NO.4

     

百井峠 Pickup Photo

この写真を見て、この道が国道だと思う人はいないだろう。百井峠の周囲は路面状況も悪い。

しっかりした構えの「峠のお地蔵さま」です。この峠が地域の人々に、大切にされていることが分かります。

お地蔵さまの向い側には、小さなスペースがあります。

残念ながら険しい峠に駐車スペースがあると、その周囲には必ず不法投棄の醜い跡が見られます。

百井峠の四方山話

• 百井峠のお地蔵さまは、「ショウズの地蔵」とも言われている。
• ショウズとは、水の湧き出る所の意味。
• 天ケ岳から大原への人気のハイキング・コースがある。
• 車道開通前は鞍馬から花脊峠への分岐点を右に百井谷を詰めて登った。

参考文献：『北山の峠 －京都から若狭へ－』

編集後記

今さらながら、ブログを始めて気が付いたことがある。一見して同じ様な風景を見て、100回も200回も語り続けることが出来るのだろうかという疑問。その答えも「感じられる」感性の持続しだいというところかも。