スパッ!
生野銀山を一刀両断にする。断面からこぼれる、鉱夫らの働く背中。返す刀で、窓越しから見える高層オフィースビルを真っ二つにする。その断面には、天へ天へと積み上げる蟻塚の中で動く人の姿。
生野銀山で働く鉱夫は、この仕事を苦役だと思っていたのだろうか。それは、今を生きる人間の勝手な思い込みではないか。
暗い坑道を歩き進むにつれ「彼らは働きがいを感じていた。」と確信する。なぜなら、その働く姿を見て誰もが感動すら覚えるからだ。開坑から1,200年、間違いなく鉱夫らの仕事は後世に語り継がれている。
同じく1,200年後、あの最新の耐震設計で建てられた高層オフィースビルは、跡形も無く消え去っているだろう。
生野銀山・ツーリングスポットNO.22
- 日付:
- 名称:生野銀山
- 所在:兵庫県朝来市生野町小野33-5
- 座標:35.171384,134.821884
- レビュアー:峠ノ太郎(CB1300SB)
- おすすめ度: 4
生野銀山は大同2年(807年)を開坑の起源とし、信長・秀吉・家康・皇室・明治政府・三菱合資会社が運営した歴史背景の深い鉱山です。国道429号を走る生野銀山湖の風景と合わせたツーリングがおすすめです。
生野銀山の地図
生野銀山 Pickup Photo
門柱にある「菊の御紋」は、皇室が所有してい時代の証。
入場料金は、大人900円。無料のガイド付きで1時間ほど。
まずは、鉱山資料館で鉱山の歴史資料や展示物などを見学。ミニチュアの人形が良く出来ていて可愛い。
ここから坑道に入いる。肌に感じるヒヤッとした空気が、雰囲気を盛り上げてくれる。
10人位で一緒にガイドの説明を聞きながら進む。一人で参加しているのは、私だけ。
あちらこちらで、当時の作業風景を人形で再現している。
どんどん奥へ進んでいく。こんな所へ来ると「今、地震が起こったらどうしよう。」と、いつも考えてしまう。
一番印象に残ったのが、この「狸掘」。はいながら手作業で掘り進むなんて凄い!と思いながら、このまゆ毛の感じ、俳優の誰か?・・・。名前が出てこない。
後半になると、フランス人技師を雇って近代的になって行った様子が分かる。機械化が進み仕事が減った鉱夫らは、一揆を起こしたという。
「ちょんまげ」からヘルメットと防塵マスクに変わる。
たまに、違和感のある方もいらっしゃる。
生野銀山の四方山話
詳しくは、史跡 生野銀山 HPへ
関連リンク
- 【生野銀山へのツーリングルート】
≫ 生野銀山と兵庫県と京都府の峠を巡るツーリング - 【都道府県別・峠の一覧表】
≫ 兵庫県の峠、一覧表<