その距離、約654m。尺貫法に換算すると360間、丁(町)にして六丁。これは愛宕神社の「一の鳥居」から六丁峠へ上り詰めるに要する距離であり、峠の名の由来となるもの。
六丁峠の頭上には、嵐山高雄パークウエイの裏面が見える。傍らに立つカーブミラーは、急勾配を証明するかように斜め下に傾いている。時折りハイカーが通り過ぎるのは、この先に嵯峨野観光線のトロッコ保津峡駅があるためだ。
切り通した薄暗い六丁峠を越えると、陽光の射す開放的な峠道に一転する。激坂急勾配のうねる峠道の先端からは、紅葉の名所高雄から流れ出る清滝川の美しい風景が楽しめる。ここからは、トロッコ列車・保津川下りで有名な保津峡に沿う道となる。
六丁峠・Pass Hunting NO.128
- 日付:
- 峠名:六丁峠(ろくちょうとうげ)
- 路線:京都府道50号(京都日吉美山線)
- 所在:京都府京都市右京区嵯峨鳥居本深谷町∧嵯峨亀山町
- 座標:35.029954,135.65522
- 標高:173m、路面:オンロード
- レビュアー:峠ノ太郎(セロー250)
- おすすめ度: 4
六丁峠は、京都府道50号上の峠。東にトロッコ保津峡駅やJR保津峡駅、西に嵯峨野や嵐山の観光地を抱える。
六丁峠の地図
- PIN:六丁峠
- 1点:愛宕神社「一の鳥居」
- 2点:清滝川の風景
- 3点:JR山陰本線保津峡駅
- 4点:林道松尾谷線の起点
六丁峠 Pickup Photo
1点:六丁峠は、嵐山方向から外国人観光者で賑わう愛宕神社「一の鳥居」を左に進む。右手に行くと試峠と清滝トンネルがある。
1点:六丁峠に至る京都府道50号は、観光地の喧騒から離れ京都北部らしい薄暗い杉木立の道となる。
PIN:六丁峠と道路標識のある切り通した峠に到着する。
PIN:頭上には、嵐山高雄パークウエイが通っている。
PIN:カーブミラーは試峠の真下ほどではないが、斜め下を向いていた。
PIN:水尾側から見た六丁峠。
PIN:峠を越えると、急に明るく陽が射す。路面状況も若干良くなり、愛宕山を眺めながら九十九折の道を下る。
2点:下六丁峠とも呼ばれている水尾側は、激坂のヘアピンカーブが連続している。
2点:うねりだした峠道の合間からは、桂川に合流する寸前の清滝川の美しい景観が見られる。この辺りから保津峡らしい風景が始まりだす。
2点~3点:保津峡を流れる保津川が美しい。
2点~3点:しばらく渓谷美を眺めていると、保津川下りの船がやって来た。手を振ると、こちらに気が付いたのか答えてくれた。長岡京時代から物資の運搬に使われてきた水運も、今は人気の観光スポット。
3点:しばらく保津峡を浸食する保津川の流れに沿い、景観美を楽しみながら走る。府道50号が保津川と離れる手前を左折して、JR山陰本線保津峡駅から再びV字渓谷を眺めた。
六丁峠の四方山話
- 六丁峠の名の由来となった愛宕神社の「一の鳥居」からの距離をGoogle mapで確認してみると、654mではなく800mだった。1丁は、109.09mなので実際には「7丁」となる。
- 峠の嵯峨野側を上六丁峠、水尾側を下六丁峠と呼ばれている。