カンカケ越/オフロードバイクの魅力の根源とは何か

カンカケ越

カンカケ越は、兵庫県の千種町から波賀町を越える山岳林道(カンカケ三室林道)の峠になる。原不動滝公園キャンプ場から大通峠(兵庫県最標高峠1,031m)へのルートを探していて、偶然に見つけた。

カンカケ三室林道をバイクで走ると、勾配も路面の荒れ方もほどよく、実に気持ちが良い。峠の点景も綺麗にU字型に切れ通されていて、その形を見ているだけで「峠だ!」と実感できるのが嬉しい。

何よりも気に入ったのは、カンカケ越の横手の土手を少し登ると、パッと眺望が開けていることだ。展望台のような約束された風景ではなく、予期せず目前に広がる風景はまるで違う。これがオフロードバイクの魅力の根源だと思う。

カンカケ越・Pass Hunting NO.118

  • 調査
  • 峠名カンカケ越(かんかけごえ)
  • 路線:カンカケ三室林道
  • 所在:兵庫県宍粟市波賀町原∧同市千種町河内
  • 座標:35.202048,134.475943
  • 標高:878m、路面:オフロード
  • レビュアー峠ノ太郎(セロー250)
  • おすすめ度 5

カンカケ越は、北方に竹呂山(たけろやま)1,129m、南方に植松山(うえまつやま)1,191mを縫う山岳林道です。

オフロード 林道 九十九折 b5 眺望

カンカケ越の道路交通情報

カンカケ越から千種町側の西方に下ると、土砂の崩落によりバイクでも通行ができません。途中には通行止めの看板もなく、工事のための重機類も入っていない様子から開通までは時間が掛かりそうです。

カンカケ越の周辺地図

  • ▲点:カンカケ越
  • 2点:分岐点
  • 3点:兵庫県道72号との接続点

峠を目指すなら現在のところ西側(3点)の兵庫県道72号からのルートだと途中の崩落現場で足止めとなるので、分岐点(2点)からしか辿りつかない。開通情報があれば、是非コメント覧に書き込みをお願いします。

2点の分岐点以前のルートは、原不動滝公園キャンプ場の地図を参考にして下さい。

カンカケ越 Pickup Photo

カンカケ三室林道
2点:原不動滝公園キャンプ場からカンカケ越へ向かう道中では、ここが唯一の分岐点になり左折する。

カンカケ三室林道
2点▲点:東側(波賀町側)は、雨水によるクレパスにさえ注意すれば比較的走行しやすいダートが続く。距離も十分にあるのでオフロードを楽しめる区間になっている。

カンカケ越▲点:カンカケ越に到着する。綺麗に勾配がついているので、写真の撮りがいがある。フロントタイヤと峠の位置を合わせて、低い目線から撮るのがお気に入りの構図。

カンカケ越
▲点:冬季オリンピックで見たスノーボードのハーフパイプセクションのような、半円状の切り通しになっていた。

カンカケ越のセロー250
▲点:進行方向に向かって背面から撮る。

カンカケ越の道標▲点:峠を越えてほんの少しの右手に、道標がひっそりと建っていた。この道標の対側に低い土手があり、登ってみた。

カンカケ越の眺望
▲点:眼前に山並みが広がる。予期せぬ風景との出会いは、その美しさを倍増してくれる。このような風景を独りじめにさせてくれるセローに感謝。

カンカケ越の眺望
▲点:やっぱりオフロードバイクは、大好きだ。

カンカケ三室林道の千種町側
▲点3点:次は、西の千種町側へ下り兵庫県道72号へ入る。上りに比べると下りの方が路面状態は険しい。

カンカケ三室林道の千種町側
▲点3点:2、3ヶ所ほど崩落している所があり、かなり体力を使った。早朝にキャンプ場を出てから何も口にしていない。飲むものも無い。汗をかいたので、服を着替え休憩する。

カンカケ三室林道の通行止め▲点3点:途中の人為的に積み上げられた岩や石を越えた時に、その先には土砂崩れがあるのだろうと覚悟していたが、それがここなんだと悟った。

カンカケ三室林道の崖崩れ▲点3点:県道までは、あと僅かな距離だろう。何とか通過できないかと、ルートを探すが諦めた。元来た道を走り、原不動滝公園キャンプ場まで戻った。

カンカケ越の位置図

編集後記

今回のツーリングでは、30ヶ所の峠をピックアップしていましたが、この崩落で時間を大きくロス。まあ、いつもこんな調子ですけど。予定どおりいかないのも、オフロードツーリングの楽しいところかも。

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