塩地峠/兵庫県の「千種鉄の道」はダートの迷い道

塩地峠

塩地峠を目指して険しいダートを進むにしたがって、道の形状が曖昧になってきた。シダ類を踏みしめ、ハンドガードで草木をかき分ける。そして、ついに道が消失した。道と思えば道のようにも見えるが、違うような気もする。

セローを降りて後ろを振り返り、どこで間違ったのだろうかと思い返す。ブーン、一匹の蜂がまとわり付く。二匹目がやってきた。そして、五匹・・・。囲まれた!ヘルメットと頭皮の間を、汗が流れ落ちてゆくのを感じる。

退散!セローを抱きかかえサイドスタンドターンして、自分が付けたタイヤ痕を探しながら斜面を慎重に下っていく。お地蔵さまの位置まで戻り、荷物を全て下ろして再度アタック。もう、楽しくてしかたない。

塩地峠・Pass Hunting NO.117

  • 日付
  • 峠名塩地峠(しおちとうげ)
  • 路線:通称、千種鉄の道
  • 所在:兵庫県宍粟市千種町下河野∧同市山崎町大沢
  • 座標:35.102282,134.446093
  • 標高:463m、路面:オフロード
  • レビュアー峠ノ太郎(セロー250)
  • おすすめ度 4

塩地峠へ至る道は分岐が幾つもあり、急勾配のダートで険道です。迷えば獣道入り込み危険です。

オフロード 九十九折 趣き 地蔵

塩地峠の周辺地図

  • ▲点:塩地峠
  • 1点:お地蔵さま
  • 2点:行止りになる
  • 3点:ここから破線路

上記地図のポイントに気を付ければ、塩地峠へ到達することは可能かと思います。注意が必要なのは、3点から▲点間が破線路(登山道)となっていることです。

おそらく、3点の右斜め前方の斜面を登った所が峠になるはずです。(私は見付けられなかったので、あくまで予測ですが。)詳しくは、電子地形図を見て下さい。

塩地峠 Pickup Photo

史跡 千種鉄の道 塩地峠
兵庫県道154号(千種新宮線)を志文川に沿って北上すると、土万の三差路の左手に『史跡 千種鉄の道 塩地峠』の石碑と『右ハ・やまさき 左ハ・ふなこし』と彫られた天然石の道標が建っている。

此の道は塩地峠を越して碑陰には、『此の道は塩地峠を越して明治初年迄千種並びに木炭の輸送路と重要な役を果たしていた。帰りには山崎三日月より生活用品を搬入する要路であった。又大沢地内にても千種より砂鉄を運び村内の木材を燃料として製鉄をしていた。当時砂鉄は婦人の背に運ばれたと伝えられる。』と彫られていた。

塩地峠
県道を離れ小河内川に沿って遡り、塩谷峠を目指す。アスファルト敷きから一段と幅員が狭くなると、オフロードへと切り替わる。

塩地峠の地蔵
1点:急勾配のきついダートを上って行くと、地蔵さまがいらっしゃった。ここから、Y字路を右手に進む。

獣道の塩地峠
2点:進むにしたがって、道の形状が曖昧になってくる。

塩地峠の祠
1点:お地蔵さまの位置まで戻り、ライディングジャケットを脱ぎTシャツ一枚になる。汗が引くまで、しばらく休憩を取る。

荷物を下ろした
1点:次は、Y字路の左側を探索する。その前に積んできたテントなどの荷物を下ろした。これは勾配のある上りダートで、後輪がスライドして走るどころでなくなってきたからだ。

この後、結局は塩地峠だと確証できる所を最後まで見付けられず、地形図を持ってこなかったことを後悔することとなった。残念だが次に来た時には、必ず峠まで行く自信ができた。

塩地峠の位置図

編集後記

Ducati
「インターモト 国際オートバイ・スクーター専門見本市 2014」が開幕しましたね。今回、注目していたのは、Ducati Scramblerです。こんなスタイルのバイクなら買ってもいいかなと期待していたのですが、少し違ってました。ガックリ!

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