猪ノ子峠を通過する大阪府道4号のオフロード区間を見て、人によって感じ方が異なると思う。例えば、これは府道ではではなくて「腐道」だな、なぜオフロードなのに府道なんだろうか?と思う。
もう一方は、府道なのにオフロードのまま残しているのは、何か歴史的な背景でもあるのかな?と思う。この違いが猪ノ子峠を実際に訪ねた時に、目に付く物や楽しみ方の違いになるように思う。
猪ノ子峠・調査NO.42
- 調査:
- 峠名:猪ノ子峠
- よみ:いのことうげ
- 路線:大阪府道4号(茨木能勢線)
- 所在:大阪府豊能郡能勢町下田尻∧同町野間出野
- 座標:34.950461,135.430987
- 標高:280m
- 路面:オフロード
- バイク:セロー250
- レビュアー:峠ノ太郎
- おすすめ度:★★★★★ 2
これぐらいの砂利道、巨艦CB1300SBでも問題無いだろう。看板の「悪路につき通行困難」とは、「苦労はするけど通れます。」ということだと素直に解釈し前進することにした。気になるのが猪ノ子峠ではなく猪子峠と書いているのと、塩谷峠がノーチェックだったこと。
大阪府道4号には、分断区間や二輪通行不可区間などがあって奥深い。
平成25年3月26日には、舗装されてしまいます。視線は路面に釘付けになりハンドルを持つ手に力が入る。リアタイヤが石を跳ねる音にビビりながら、フラフラと猪ノ子峠のピークに辿り着く。
※ オフロード区間が健在だと隼77さんからコメント(2014/04/25)で情報をいただき、道路工事看板の写真を見直すと、舗装工事の横に手書きの赤文字で(路盤)と書かれていました。
よくよく考えてみれば工期も6日間しかなく、舗装工事を行うには短すぎます。また、「路盤工事」とはいったいなんだろうかと調べてみると、道路の構造は表層から順に以下のようになっていることが分かりました。
- 表層(アスファルトの表層の舗装部分)
- 基層(表層の2~3cm下のアスファルト舗装の部分)
- 上層路盤(粒の大きさを調整した砕石を敷いた15cmの厚さの部分)
- 下層路盤(砕石を敷いた30cmの厚さの部分)
- 路床、路体
つまり路盤工事とは、「砕石を敷いて慣らした状態にする工事」のようです。アスファルト舗装工事ではありませんでした。
猪ノ子峠は、人の手が入っていることが見て取れる。何か宗教的なバックグラウンドがあるのかも知れない。
刻まれた文字を見ると何かを弔っているようだ。
こちらは、峠のお地蔵さまか?猪ノ子峠周辺の写真を撮っていると、バイクの排気音が聞こえてきた。目の前を一台のオフロードバイクが走り過ぎる。お互いにコクリと会釈をした。その後ろ姿を見ていると、またオフ車が欲しくなる。やっぱりCB1300SBにダートは似合わない。
こんな感じの路面か続きます。パチ・ブチとリアタイヤが小石を跳ねる音が気になる。
猪ノ子峠の四方山話
名月峠街道:大阪府道4号の野間の大ケヤキから猪ノ子峠と名月峠を経由する区間は、かって名月街道と呼ばれていた。丹州街道・園部街道・能勢街道とつなぐ街道として古くから利用されていました。
- 【猪ノ子峠へのツーリングルート】
≫ 大阪北摂の全峠走破最終回/ツーリングルート関西版 - 【その他の大阪府道4号上の峠】
≫ 野間峠/峠を捕食するトンネルの凄み
≫ 名月峠/駄目だ!この峠は越えてはならない名月姫伝説 - 【都道府県別・峠の一覧表】
≫ 大阪府の峠、一覧表
編集後記
次の峠へ行く途中でシャリシャリシャリと後方から石を噛んでいる音がするのが気になり、停車してセンタースタンドを立てタイヤをチェックすると小石が刺さっていた。運良く貫通していないようなので、ほじくり取った。小さなことは気にしない。