少し広めの畦道、そんな感じだろうか。板坂峠は、国道173号の旧国道上に位置する。兵庫県側からの進入口は、草が生い茂り廃道となっていた。利用価値の無くなった国道は、やがて山と同化し吸収され消えさる。
京都府側からの旧国道の進入口は、板坂トンネルを潜る直ぐ右手に見える。残念ながらフェンスで固く閉ざされており、荒れたアスファルト舗装が国道がだった頃を偲ばせる。看板の注意書きを読むと閉ざされている理由は、旧道の荒廃ではなく松茸山だからのようだ。
板坂峠・調査NO.99
板坂峠の周辺地図
- T点:板坂峠
- A点:旧道入口(京都府側)
- B点:山道
- C点:旧道入口(兵庫県側)
板坂峠 Pickup Photo
A点:板坂トンネルは、延長305mで1974年(昭和49年)に竣工された。2007年には、競輪選手が練習中に大型トラック2台に相次いではねられるという死亡事故が発生している。
A点:地形図で確認した京都府側の旧国道の入り口は、フェンスに鉄格子の扉が設置されていた。看板には、「この付近の山林は松茸山につき入山を禁ずる」と書かれている。入会権(いりあいけん)の存在する土地のようです。
路面は、かなり荒れているがアスファルト舗装の跡があり、ここが旧国道で間違いないことが分かる。板坂峠まで地図上で距離を測ると、300m弱と短いだけに残念だ。
B点:対面にも道らしきものがあり、こちらは柵などは見当たらない。地形図にも記載されていない道なので、どこに通じているのかは不明である。
B点:看板に書かれている入山禁止の期間から外れているので、取り敢えずどこまで行けるか歩いて確かめてみることにした。
B点:板坂トンネルを横手に見ながら登る。
B点
B点:ぬかるんでいると言うより、あちらこちら水が噴き出てきている。こんな所に松茸が生えるのだろうか。レーシングブーツが滑って歩きずらい。
B点:頻繁に人が往来する目的があるためか、斜面に丸太を敷いて徒歩道のようになっている。次第に板坂トンネルから離れて行くのと、滑ってこけそうなので諦めて戻ることにした。
周囲の状況も確認したところ板坂峠を越える旧国道173号は、通行止めとなり廃道化した。これが結論です。最後に府県境らしく京都府と京丹波町の案内標識と現在の国道173号を写真に収め、板坂峠を後にした。
板坂峠の四方山話
板坂峠を通過していた国道173号には、街道筋が重複していることもあり複数の呼び名がある。丹州街道・丹波街道・阪鶴国道・能勢街道・綾部街道・いなさん、など。
板坂峠の位置図
- 【板坂峠へのツーリングルート】
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編集後記
さて、このブログに掲載した峠の数も100峠まで、あと1つとなりました。当初の目論見では、1,000峠達成まで10年と予測していたのですが大幅に遅れています。途中でオンロードバイクのCB1300SBだと越えられない峠が多いことに苦慮し、対ダート峠対策用にセロー250を増車して少し巻き返しを図ったのですが、まだまだ遠い状態です。
URLを『 touge1000.com 』とまでした手前、バイクに乗れる体力がある限り、まだ見ぬ魅惑的な峠を求めて旅を続けていきたいと思います。まあ、ボチボチと・・・。