弓谷峠/八ヶ尾山を眺望する京都と兵庫の府県境峠

弓谷峠の位置

弓谷峠の周囲にある峠をGoogle mapにマッピングしていくと、兵庫県の国境を越えて二列編成で京の都へ向かって行く様子が浮かび上がってくる。これは南に位置する多紀連山(多紀アルプス)の険しい山々に阻まれたためだろう。

京都へ通じる弓谷峠は、初春の日が射す明るい峠だった。周囲を落葉樹林に囲まれているので、初夏には新緑の緑、秋には紅葉に染まるのだろう。カメラのファインダーを覗くと、南側にある八ヶ尾山の稜線が丁度良く背景に収まってくれる。標高は低いが趣を感じる好きなタイプの峠だ。

弓谷峠・調査NO.98

  • 調査
  • 峠名弓谷峠(ゆみたにとうげ)
  • 路線:不明
  • 所在:京都府船井郡京丹波町鎌谷中∧兵庫県篠山市藤坂
  • 地図電子地形図位置図
  • 座標:35.146375,135.321447
  • 標高:339m、路面:オンロード
  • レビュアー峠ノ太郎(CB1300SB)
  • おすすめ度 4

九十九折 眺望 趣き

弓谷峠の周辺地図

  • T点:弓谷峠
  • A点:兵庫県道300号(本郷藤坂線)
  • B点:兵庫県道・京都府道711号(遠方瑞穂線)へ至る方向
  • C点藤坂峠へ至る方向

弓谷峠 Pickup Photo

弓谷峠
T点:弓谷峠の周囲だけが眺望が開けていた。落葉した樹間から射し込む光の柔らかさが、春の近いことを感じさせてくれる。

弓谷峠から見た八ヶ尾山T点:南方に向かって視線を上げると八ヶ尾山がそそり立っている。秋の紅葉時期には、良い絵になりそうな予感のする構図です。

弓谷峠の京都側
弓谷峠からB点方向の京都府側に視線を移すと、落葉樹林から杉並木に一転するのが分かる。この風景は、京都の舗装林道や酷道で見馴れた風景だ。

百井峠/酷道に棲まう大天狗が覗き見る神秘的な空間
八丁峠/京都の丹波広域基幹林道を跨ぐ代表的な林道

弓谷峠、京都府側
B点方向は、北に向かって兵庫県道・京都府道711号(遠方瑞穂線)との接合部まで延びている。京都側は、由良川水系弓谷川に沿っており、兵庫県側は加古川水系藤阪川と分水嶺の峠でもある。

弓谷峠の位置図

編集後記

訪ねた峠をGoogle map 上にマッピングしていくと近畿の道は、「京の都」「高野山」「伊勢神宮」の3つに向かって延びていることが実感できるようになってきた。

先日、知人の奈良の実家前の道が伊勢街道の旧道ではと思いそのことを伝えると、「へ~、駅までは5分ぐらいやけど・・・。」と話しが噛み合わない。世間から遠のいて行く自分も実感できるようになってきた。

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