奈良と大阪を結ぶ古道・立石街道は、ハイカーにも人気があるようです。立石越の分岐点で写真を撮っていると、大阪側からタッタッタッと走って来た30代後半位の女性の方から声を掛けられた。
「5分位は、ここに居ますか?」と、別にバイクに乗って気ままに峠を見て回っているだけなので、「5分位なら居ますけど・・・。」と応えると。「子供連れのお母さんがもうすぐやって来るので、右手に行くように伝えて下さい。」と、お願いされる。
この人、良い人です。予告どうり5分後に、直ぐにそれと分かる子供連れの方が手を繋ぎながら歩いてきます。もちろん、役目は無事に果たしました。近くには、大阪府八尾市の信貴山口駅から高安山駅までを結ぶ西信貴鋼索線(西信貴ケーブル)がある。
立石越・Pass Hunting NO.74
- 調査:
- 峠名:立石越(たていしごえ)
- 路線:立石街道
- 所在:大阪府八尾市大字大窪∧奈良県生駒郡平群町大字久安寺
- 座標:34.622645,135.659743
- 標高:432m、路面:オフロード
- レビュアー:峠ノ太郎(セロー250)
- おすすめ度: 3
立石越の周辺地図
- T点:立石越
- A点:一般道
- B点:近畿自然歩道コース案内板
- C点:車両通行禁止の分岐
立石越 Pickup Photo
A点:立石越への路面は、概ねこの様な状況。立石越の周囲以外は、舗装路となっていた。
A点:信仰の道らしく、お地蔵さまが沿道に点在していた。
A点:古道・立石街道らしさを感じる。
B点の手前からオフロードに変わる。
B点:道標や周辺案内図などがあった。
C点:近畿自然歩道コース案内板。詳しくサイトにも掲載されています。
⇒ 「生駒山・鳴川峠・十三峠をめぐるみち」
B点:木々の間を覗くと、大阪平野の眺望が得られる。
B点:左手が登って来た道、後方が十三峠への道、右手側の状況を調べに行く。
C点:登り勾配を少し進むと、T字の三叉路になる。左右のいづれも車両通行禁止。
再びB点に戻り、次は後方の十三峠側を調べに行く。
T点:こちらは、堅くゲートが閉ざされていた。
T点:尾根越えで十三峠まで行けるかと期待していたが残念ながらゲートがあった。しかし、放置された立石越の木柱道標を発見する。大阪と古都奈良との関係を地勢上から確認出来る良い機会でとなった。
立石越の四方山話
立石越は、大阪府八尾市と奈良県生駒郡平群町を結ぶ立石街道上に位置し、古くは伊勢参詣への道として利用されていました。現在は、人気のハイキングコースとなっており、立石越から大阪府へ至る道は全て車両通行禁止です。また、信貴生駒スカイライン上には、立石越駐車場と言う名の車中からも綺麗な夜景が見えるスポットがあります。
立石越の位置図
- 【立石越へのツーリングルート】
≫ 奈良と大阪を眺める生駒山地の峠たち/ツーリングルート関西版 - 【都道府県別・峠の一覧表】
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編集後記
本日のツーリングのテーマである「古都奈良から商都大阪を眺める」は、この立石越では何とか達成することが出来ました。おそらく徒歩で越えれば、もっと開けた眺望を見ることできるような気がします。あ~少しでも歩いてみればよかった。